こんにちは。あやのはるかです。今日は新たに物語を書いてみました。猫ちゃんが主人公の短いお話しとなっています。
5日後に命の灯が消えてしまう猫が、これまでの自分の事を語るという内容になっています。
本編を紹介する前に、この物語を思いついた背景についてお話させてください。
時々見かける、あの子(猫)
今年の2月頃、朝の通勤で駅まで向かう途中、時々同じ猫を見かけるようになりました。雄雌はかわかりませんが、ちょっとご高齢かな?という感じの外見で、いつもほぼ同じ場所に座り、誰かを待っている様子でした。
朝は皆急いでいるので、猫に気を留める人はほとんどいません。猫もいたずらはされないとわかっているようで、近づいても逃げるこはもありませんでした。
ある日、男性が猫に近づいたら猫が嬉しそうに姿勢を正して餌をねだる様子を見せました。その姿から、猫はその男性を待っていたんだなとわかりました。そしてその後しばらくしたから、姿を現さなくなったのです。
また、会えるといいな
最後に見たのは、朝ではなく、夕方でした。なんとなく寂しそうな様子で、いつもとは反対側に座り、橋の上から遠くを眺めていました。「何を見ているの?」と声をかけて撫でてあげると、小さく「にゃん」と鳴きゴロリンと地面に寝そべりました。
「あの子(猫)は、いまどうしているのかな?」 とても気になりますが、またひょっこりと現れてあの橋の上で餌をくれる男性を待っているのではないか。毎日淡い期待を抱きながら駅に向かっています。
ところで、猫ちゃんは生まれてからどうやって生きてきたのだろう?そんな疑問から思いついた物語がこの「忘れな猫」です。タイトルについて深い意味はありませんが、猫が僕の事を忘れないで欲しいと願っているのではないかと思いこのタイトルにしました。読んでいただけると嬉しいです。