こんにちは。あやのはるかです。ショートストーリー 「忘れな猫(わすれなねこ)」 が完成しました。5回に分けて公開しています。
表現方法や言葉遣いなど、時間をかけてよりよくしていきたいと考えています。まずは読んでいただけると嬉しいです。どうぞよろしくお願いいたします。
●あらすじ
「すべての記憶が消える前に、君に聞いてもらいたい話があるんだ」
急ぎ足で歩く人間の足元を見つめながら、話を聞いてくれる人間との出会いを僕は待っていた。結局、命の期限が5日後に迫った今日までに、話を聞いてくれそうな人間には出会えなかった。
僕は家猫として幸せに暮らしていたが、ちょっとした好奇心がきっかけで大好きなあきちゃんと離れ離れになってしまう。
野良猫になってしまった僕は、野良猫の間で語り継がれてきた伝説が本当の事だと知る。伝説とは、猫は神様に近い存在で、自分の命の期限を決めて人間に生まれ変わることを選択できることだ。
今の猫生を終えた後、新しい命のスタートは選択したものとは 違う形でスタートすることになった。