彩典はるかが書いた創作ストーリーの一覧です。 こちらでは作品の概要・あらすじを紹介しています。 以下に紹介しているタイトルについて、2019年7月時点で完成しているものは短編の作品です。中編の作品については大まかなストーリーは決まっていて、コツコツ執筆中です。完成すればシェアしたいと考えています。
作品紹介(短編)
1.忘れな猫(わすれなねこ)
「すべての記憶が消える前に、君に聞いてもらいたい話があるんだ」
急ぎ足で歩く人間の足元を見つめながら、話を聞いてくれる人間との出会いを僕は待っていた。結局、命の期限が5日後に迫った今日までに、話を聞いてくれそうな人間には出会えなかった。
僕は家猫として幸せに暮らしていたが、ちょっとした好奇心がきっかけで大好きなあきちゃんと離れ離れになってしまう。
野良猫になってしまった僕は、野良猫の間で語り継がれてきた伝説が本当の事だと知る。伝説とは、自分の命の期限を決めて人間に生まれ変わることを選択することができるということだ。
今の猫生を終えた後、新しい命のスタートは運命とは 違う形でスタートすることになった。
2.母さんの小さなノート(未完成)
専門学校を卒業した奏多は、大手の建築会社に就職が決まるが会社になじめず1年後に退職する。しばらくは無職生活を楽しんでいたが、次第に毎日自宅にいることに罪悪感をもつようになりアルバイトを始める。退職から2回目の秋を迎えた時友人からスキー場のアルバイトに誘われる。
アルバイト先へ出発する前日、検査で入院中の母親と些細な事で喧嘩をしてしまう。イライラした気持ちで帰宅した奏多は、何気なく開けた引き出しの中に古いノートを見つける。気になってページを開いてみるとそこには若い頃の母の夢が20個書かれていた。それを見て奏多は心が少し痛んだ。
3.白いティーカップ
恋のおまじないとして大切に飾っていたティーカップを手放すという決断をした麻優。部屋を片付け、残業続きで出会いも期待できない今の生活から抜け出すために転職活動をする。新しく決まった職場で自分が手放したティーカップと再会するという偶然に遭遇し、恋が芽生える予感を感じる。
4.夢の中の夫婦バトル
翔太は、中古住宅の間取りの事で妻とバトル中で憂鬱な夜を迎えていた。頑固な妻の意見を受け入れてバトルを終わらせるべきだなと思った時、目の前の景色が一変する。それは、紗香にプロポーズする前日に見た夢の中での出来事だったのだ。その後妻となった紗香から意外な一言を聞いた翔太は驚く。
作品紹介(中編)
1.天使の約束
春陽と智は、映画館での偶然の出会いがきっかけで、のちに恋人同士となる。3年後の結婚に向けて互いの仕事に打ち込んできたが、智の転勤・妊娠が重なり、予定より早く結婚することとなる。環境の変化により心のバランスを崩した春陽は幼い息子を手放し離婚を決意。
離婚後もう恋をする資格はないと思い込んで仕事に打ち込んできたが、ある日恋をしている自分に気づき戸惑う。『好き』を伝えることなく終わった恋の代わりに、新しい人生のスタートへ導いてくれたのは別れた夫の智だった。
2.花びらの恋メッセージ
会社員をしながらライターを目指している佐倉愛海は、28歳。周りの友人は結婚していくが、愛海は恋愛にも結婚にも興味はなし。デートより、一人で電車に乗って日帰り旅行へ出かけることが休日の楽しみだった。
ある日、記事を書くための取材を兼ねて出かけた海辺の町で、サイクリングをしている男性を見かける。帰りの電車で居眠りをしていた愛海は、夢の中で出会った女性に「さっき見かけた男性とあなたは恋に落ちる」と言われる。そんなことあるわけない!と思っていたが・・。
3.遅れてきた夢に、うふふ
すみれは、27歳の時に職場でのトラブルに巻き込まれ、逃げるように離職した。当時付き合っていた大学生時代からの恋人とも別れることになり、リセットのため実家に戻ってフリータ―生活をスタート。
精神的な落ち着きも取り戻し、就職活動をするが不採用通知が届く日々が続く。そして次第に実家に引きこもるようになる。引きこもり生活が6年を過ぎた頃あるきっかけで過去の自分を取り戻し、ビジネスを学ぶ学校で香澄と出会う。