日々の仕事に忙殺されて、好きだったはずの「文章を書く」ということから離れてしまい、モチベーションも低下する一方でしたが、そろそろまた何か書いてみたくなりました。
まずは「猫」をテーマに、「もしかしてこんなこと考えているのかも」ということを、観察して思いついたことや妄想したことを猫目線で日記風にしてみようかと思います。主人公は、チャミ(女子)、レオン(男子)、クロ(男子)。それぞれが交代でお当番猫として気ままに日記をつづります。
猫日記「当番猫のひとり言」を書こうと思ったきっかけ、きっかけは「さくら猫」との出会いです。
さくら猫とは
河川敷をウォーキングするようになってはじめて気づいたことがあります。この地域には野良猫(外猫)が意外と多いことに。ほとんどが雑種の子ですが、どうみてもブランド猫の血が混ざっているような優雅な毛並みの猫や、雑種ではない顔つきの猫もいます。
もともと飼い猫だったのか、業者さんが捨てたのか、迷子猫なのかはわかりません。
その中で、片耳をチョンとカットされている猫がいます。喧嘩してけがをしたのかと思ったのですが、一度保護されて去勢手術を受けた後に元にいた場所へ戻された「さくら猫」と呼ばれる野良猫ちゃんだそうです。
コミュニケーションをとりながら
そんな「さくら猫」たちのことが気になり、週末はできるだけ河川敷へウォーキング。よく見かけるさくら猫たちは、いつも同じ場所にいます。気にかけてくれる人がいるようで、水の入れ物とエサの入れ物が置いてあります。
定期的にえさをもらっているので人には慣れていたようですが、最初は私のことを警戒して2m程度の距離を保ちながら「この人は信用できるのかにゃ?」という視線をむけてきました。
いつからか、少しずつ近づいてくるようになり、私も「猫」について少しずつ学び、注意深くおやつを与えながらコミュニケーションをとっていきました。
一年たった今、「信用できる人」に昇格できたようで、私の姿を見ると駆け寄ってくれる子もいます。機嫌がいいときは、ゴロンと寝転がって甘えてきたり、手を舐めてくれたり、すり寄ってきます。
外猫の厳しい現実
河川敷でまったりしている猫ちゃんの姿を見ると「幸せそう」に見えますが、実は彼らはとても厳しい環境で生きています。
エサはかわるがわる誰かがくれるとはいえ、毎日ではありません。雨や雪の日、うだるような暑さでも、外で耐えるしかありません。病気に感染しやすいだろうし、いじめられること・命の危険にさらされることもあります。
気にかけている人が何人かいるとはいえ、毎日顔を見て世話をしてあげることも、安全な場所へ連れて行ってあげることもできません。私も一時本気で保護して引き取ることを考えてみましたが、現状難しいのです。
何もしてあげられないから、せめて彼らの存在を誰かに伝えることができればと思い、愛らしい姿で癒してくれる彼らに感謝しつつ、文章にしてみようと思ったのです。
「さくら猫」って、なに? ※どうぶつ基金さんのサイトへのリンクです。